よくある質問

Q. 健康保険証は使えますか?

A.

 当オフィスは医療機関ではありませんので、健康保険は適用されません。また、確定申告や年末調整時の医療控除の対象ともなりませんので、ご承知おきください。

Q. 心療内科や精神科とは何が違うのですか?

A.

 当オフィスで行うカウンセリングや心理療法は、医学ではなく心理学に基づいて行われます。心療内科や精神科といった医学に基づく治療では、症状や心の状態を脳や生理的な問題として理解し、主に薬を処方することで問題の改善を図ります。一方、当オフィスでは、クライエント様ご自身の心にクライエント様自らが関わるという心理学的な取り組みを通じて、症状や心の状態が落ち着いたり、和らいだりすることを目指しています。ただし、状況によっては、医学に基づく治療を受けるほうが適切な場合もあります。その際には、病院やクリニックをご紹介させていただきます。

Q. 自分の心に関わるというのは具体的にはどういうことですか?

A.
 たとえば、苦しい時やつらい時、わたしたちは自分の心に訪れているその苦しさやつらさから心を離し、もっと別の楽しいことや安心できることに心を振り向けようとすることがあります。また逆に、もっと楽になりたい、自由になりたいという気持ちが心の中に訪れているにもかかわらず、なぜか苦しい状況やつらい状況に自分の身を置いてしまうこともあります。これは、自分の心の状態を、他人が決めたことや社会的な慣習やルールに委ね過ぎていることから生じます。日常生活の中ではこうしたことはごく当たり前に起こることですが、カウンセリングや心理療法の場は違います。ご自身の中に訪れてくる、たとえどんな感情や考えや思いであろうとも、それを自ら認め、見つめ、味わうという取り組みを何よりも大切にします。この取り組みのことを、「自分の心に自ら関わる」と表現しています。この取り組みの具体的な形は様々です。カウンセリングの中での深刻な悩みや葛藤として取り組まれることはもちろん、雑談や愚痴、日常会話のような形で取り組まれることもあります。また、夜に見る夢やイメージなどを利用した心の取り組みは、当オフィスが得意としていることです。

Q. カウンセリングには、どのくらいの頻度で、どのくらいの期間通うものですか?

A.

 クライエント様の状況や相談内容、カウンセリングの目的、経済的、時間的ご事情などによって、通う頻度や期間は大きく異なります。頻度については、多い方では週に1~2回ペースで来られる方もいらっしゃいますし、2~3ヶ月に1回ペースくらいの方もいらっしゃいます。一番多いのは、2週間に1回か1ヶ月に1回ペースで通われている方でしょうか。いずれにせよ、初回のカウンセリングの際に、現実的に通える頻度を話し合って決めていくことになります。

 通う期間については、初めから前もって決めることはできません。心の取り組みは、時に思いもよらず深まったり、意外と軽く落ち着いたり、ねじれたり、広がったり、縮んだり、割り引かれたり、水増しされたり、様々な表情を見せます。何年も通われている方もいらっしゃれば、1回のみで終了になる方もいらっしゃいます。クライエント様お一人おひとりのそのときそのときの思いや気持ちを大切に、続けていくのか、終わりにするのかを決めていきます。ただし、ある程度の目安や目途があったほうが安心できる、という方もいらっしゃるかもしれません。その際には、どうぞお気兼ねなくその思いをカウンセラーにお伝えください。どのような目安を持って進めていくのが適切かを話し合って決めていきましょう。

Q. カウンセリングや心理療法には、いろいろなアプローチや考え方があるようですが、こちらではどのようなアプローチを採用されているのでしょうか?

A.

 カウンセラーによってもやや異なりますが、ユング心理学やサイコシンセシス(統合心理学)といった考え方をベースにしています。夢やイメージとともに取り組んでいくのは、こうした考え方によっています。状況によっては、精神分析や来談者中心療法、家族療法、オープン・ダイアローグ、認知行動療法といった考え方や技法を取り入れることもありますが、こうしたアプローチは当オフィスの専門ではありません。

Q. カウンセリングには、本人が行かなければいけないのでしょうか?

A.
 カウンセリングには、必ずしも問題や課題を抱えたご本人が来られる必要はありません。ご家族など身近な方が来られ、カウンセリングを進めていくなかで、徐々にご本人の心理的な問題が展開し変化していくということは、しばしば起こります。家族などの親密な関係性が変化していくことで、ご本人にも影響を及ぼし、状況が変化していくからです。どうぞご家族など身近な方のご利用もお勧めいたします。
 ただ、ご家族がご本人の問題のみに焦点を当て続けていたり、ご本人がご家族の中でもっともカウンセリングでの心の取り組みに向いていたりなど、ご本人が来られたほうが良いという場合もあるので、その都度カウンセラーと相談しながら進めていければと思います。